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コンセント増設の費用相場は?DIYの可否や工事方法・依頼先を解説

コンセント

「ここにもコンセントがあると便利なのに」「コンセントが足りなくて延長コードが増えてしまった」「エアコンを設置したいけれど近くにコンセントがない」など、不便を感じている方もいるのではないでしょうか。

コンセント増設は、家電を使いやすくするだけでなく、たこ足配線による事故のリスクを減らすためにも有効な方法です。しかし、工事内容によって費用が大きく異なるほか、DIYできるケースと電気工事士の資格が必要なケースがあるため、事前に正しい知識を身につけておくことが大切です。

この記事では、コンセント増設の費用相場を工事内容別に解説するとともに、DIYの可否や配線方法、エアコン用コンセントや屋外コンセントを増設する際の注意点、依頼先の選び方までわかりやすく紹介します。

コンセント増設とは?

コンセント増設とは、既存のコンセントの数を増やしたり、新たな場所にコンセントを設置したりする工事のことです。

コンセントが不足すると延長コードや電源タップに頼ることになりますが、たこ足配線は発熱や火災の原因になることがあります。コンセントを適切な場所に増設することで、安全性を高めながら家電を快適に使用できるようになります。

コンセント増設が必要になるケース

コンセント増設は、家電の増加やライフスタイルの変化によって必要になることが多くあります。ここでは、コンセント不足が起こりやすい場所を紹介します。 

リビング

家族が集まるリビングは、テレビやレコーダー、ゲーム機、Wi-Fiルーター、スマートフォンの充電器など、多くの電化製品が集中する場所です。家族の人数や使用する家電が増えることで、コンセントが不足しがちになります。

コンセントが足りない状態で電源タップを増やし続けると、配線が乱雑になり、掃除がしにくくなるだけでなく、安全面にも不安が生じます。コンセントを増設することで、室内をすっきりと整理でき、使い勝手や安全性の向上につながります。

キッチン

キッチンは、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースターなど、多くの家電を使用する場所です。特に調理中は複数の家電を同時に使用することが多く、コンセント不足を感じやすい場所でもあります。

ただし、コンセントを増設すればよいというわけではありません。消費電力の大きな家電を同じ回路で使用すると、ブレーカーが落ちる原因になります。必要に応じてコンセントの増設や専用回路の設置を検討すると、より快適に使用できます。

トイレ

トイレでは、温水洗浄便座や暖房便座など、電源を必要とする設備が普及しています。また、掃除機や小型家電を使用する際に、コンセントがなく不便を感じることもあります。

トイレ内にコンセントがない場合や数が不足している場合は、増設することで利便性を高められます。

エアコン

近年は夏の暑さが厳しくなり、新たにエアコンを設置したいと考える方も増えています。エアコンを設置する際は、設置場所の近くに専用コンセントが必要です。

エアコンは消費電力が大きいため、ほかの家電と同じ回路を使用すると、ブレーカーが落ちたり配線に負荷がかかったりする恐れがあります。そのため、エアコン用コンセントの増設では、分電盤から専用回路を引いて新たにコンセントを設置するのが一般的です。

また、200V仕様のエアコンを使用する場合は、200V対応の専用回路と専用コンセントが必要になります。

コンセント増設工事方法ごとの配線図を解説

ここでは、代表的な「渡り配線」「壁内配線」「専用回路新設」の3つについて、配線のイメージとあわせて違いを解説します。 

渡り配線の配線図|スイッチから分岐させる配線

既存のコンセントから電源を分岐し、新しいコンセントを増設する方法です。比較的シンプルな構造で、費用を抑えやすいのが特徴です。  

壁内配線の配線図|目立たないように配線できる

既存のコンセントから電源を分岐し、壁の内部を通して新しいコンセントへ配線する方法です。配線が見えないため、見た目がすっきりするのがメリットです。 

専用回路の配線図| 安全な配線環境を構築

分電盤から専用のブレーカーを新設し、単独回路としてコンセントを設置する方法です。エアコンなど消費電力の大きな家電に使用されます。  

コンセント増設工事別費用の目安

コンセント増設工事にはいくつかの方法があり、設置場所や使用する家電に応じて適した工事方法が異なります。

また、工事内容によって費用も変わるため、それぞれの特徴や費用相場を事前に把握しておくことが大切です。

渡り配線|費用を抑えやすい

渡り配線とは、既存のコンセントから電源を分岐し、新しいコンセントを設置する工事方法です。比較的簡単な工事で済むため、コンセント増設の中では費用を抑えやすい方法といえます。

ただし、既存回路の電気容量を超えるとブレーカーが落ちる原因になるため、消費電力の大きな家電には向いていません。

費用の目安:8,000~20,000円程度

壁内配線|既存コンセントが近いとお手頃

壁内配線は、既存のコンセントから電源を分岐し、壁の内部にケーブルを通して新しいコンセントを設置する方法です。「隠蔽配線」と呼ばれることもあります。

壁や床に配線を這わせる必要がないため、見た目がすっきりするだけでなく、ホコリがたまりにくく掃除しやすいのもメリットです。

ただし、壁内配線を行うためには、壁内部に十分なスペースがあることや、配線経路を確保できることが条件となります。

費用の目安:10,000~30,000円程度(既存コンセントが近い場合)

専用回路新設|工事規模が大きくなると高くなる場合もある

専用回路新設は、分電盤から専用ブレーカーを新設し、単独回路としてコンセントを設置する工事です。

エアコンやIHクッキングヒーター、電子レンジなど消費電力の大きな家電を使用する場合に必要となり、ブレーカー落ちや配線への負荷を防ぐ役割があります。

その分、配線距離や工事内容によって費用が高くなる傾向があります。

費用の目安:20,000~40,000円程度

屋外コンセント設置|電気工事費とは別に費用が発生する場合も

ベランダや庭にコンセントがあると、ガーデニングやDIY作業、高圧洗浄機の使用などに便利です。

屋外にコンセントを設置する場合は、一般的に室内のコンセントや分電盤から配線を延長し、外壁を貫通させて設置します。

外壁の穴あけやコーキング処理が必要になる場合は、電気工事費とは別に施工費が発生することがあります。また、屋外では防水・防塵性能を備えた屋外用コンセントを使用するのが基本です。

費用の目安:15,000~25,000円程度

コンセント増設工事で確認しておきたいポイント

コンセントの増設工事を行う際は、事前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。工事内容や費用にも関わるため、あらかじめ把握しておくことが大切です。 

●使用する家電の消費電力

エアコンや電子レンジなど、消費電力の大きな家電を使用する場合は、専用回路の設置が必要になることがあります。

特に高出力の家電を複数使用する場合は、既存の回路で対応できるか確認しておきましょう。

●ブレーカー容量

契約アンペア数や分電盤の容量が不足していると、コンセントを増設してもブレーカーが頻繁に落ちる可能性があります。

快適に使用するためにも、事前に契約アンペア数や回路の空き状況を確認しておくことが重要です。

●配線ルート

壁の中に配線を通せるか、露出配線になるかによって、工事内容や費用は大きく変わります。

特にマンションでは、建物の構造や管理規約によって工事内容が制限される場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

●設置場所の使い勝手

コンセントを増設する際は、家具の配置や家電の設置場所を考慮することも大切です。

現在の使い勝手だけでなく、将来的なレイアウト変更も見据えて設置位置を決めることで、より快適に使用できるようになります。

コンセント増設はDIYできる?

基本的に、コンセントの増設を含む電気工事は、電気工事士の資格を持つ有資格者でなければ行うことができません。  

コンセント増設には資格が必要

電気工事による事故やトラブルを防ぐため、電気工事士法によって一定の電気工事は有資格者のみが行えるよう定められています。

そのため、コンセントの新設や増設などの電気工事を無資格で行うことはできず、違反した場合は法令違反となる可能性があります。

無資格工事のリスク 

電気工事は、作業中の感電事故だけでなく、施工不良による漏電や火災につながる恐れがあります。

特にコンセントの増設では、配線の接続ミスや回路容量の計算不足によって重大な事故につながる可能性があるため、注意が必要です。

DIYできる作業も

一方で、配線工事を伴わず、既存の電源設備を活用する方法であれば、DIYで対応できるケースもあります。 

●天井照明用の引掛シーリングにコンセント付きアダプターを取り付ける

引掛シーリングは、住宅の天井に設けられている照明器具用の配線器具です。

コンセント付きアダプターを取り付けることで、照明用の電源を活用できます。工具や配線工事が不要なため、有資格者でなくても設置可能です。

●照明用のダクトレールに専用のコンセントプラグを取り付ける

ダクトレール(ライティングレール)は、照明器具を自由な位置に設置できるバー状の配線器具です。

専用のコンセントプラグを取り付けることで、レールから電源を取ることができます。配線工事を伴わない範囲であれば、DIYで設置可能です。

コンセント増設はどこに頼む?

コンセント増設工事は、安全のためにも有資格者へ依頼しましょう。また、依頼先によって費用や対応できる工事内容、アフターサポートなどが異なります。

それぞれの特徴を理解したうえで、予算や希望に合った依頼先を選ぶことが大切です。

電気工事店

電気工事店は、コンセント増設や配線工事を専門に行っています。そのため、エアコン用の専用回路の新設や屋外コンセントの設置など、専門性の高い工事にも対応可能です。

コンセント増設のみの依頼でも相談しやすく、現場の状況に応じた適切な提案を受けられるのがメリットです。

リフォーム会社

リフォーム会社は、コンセント増設工事だけでなく、配線工事に伴う壁や床の補修、内装工事までまとめて依頼できるのが特徴です。

壁紙の張り替えや間取り変更など、住まい全体のリフォームとあわせて工事を行いたい場合に向いています。ただし、会社によってはコンセント増設のみの工事には対応していないこともあります。

家電量販店

家電量販店では、大型家電の購入時にコンセント増設や専用回路の新設工事をあわせて依頼できる場合があります。

エアコンやIHクッキングヒーターなどを新たに設置する予定があり、設置場所の近くにコンセントがない場合は相談してみましょう。また、店舗によっては家電の購入を伴わないコンセント増設工事に対応している場合もあります。

信頼できる業者のポイント

コンセント増設工事を依頼する際は、次の3つのポイントをチェックしましょう。 

●電気工事士の有資格者が在籍している 

コンセント増設工事は電気工事士の資格が必要な工事です。安心して依頼するためにも、有資格者が在籍しているか確認しておきましょう。 

●施工後の保証がある

施工後に不具合が発生する可能性もあるため、保証制度の有無を確認しておきましょう。

また、無料の現地調査や見積もりに対応している業者であれば、工事内容や費用を事前に把握できるため安心です。保証期間や保証内容は業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

●見積もりを提示してくれるかどうか

コンセント増設工事では、現地調査を行ったうえで正式な見積もりを作成するのが一般的です。

事前に費用や工事内容が明記された見積もりを提示してもらうことで、追加費用の発生リスクを減らせます。また、複数の業者から見積もりを取り比較することで、予算や工事内容に合った業者を選びやすくなります。

増設できない場所も

コンセントを増設することで、空間も使い勝手も便利で快適になります。しかし、場所や建物の造りによってはコンセントの増設が難しい場所もあります。

水回り部分の一部

キッチンや洗面所、トイレといった水回りには、水がかかることで漏電や感電が発生するリスクがあります。

洗面所の洗濯機用コンセントやトイレの温水洗浄便座用コンセントのように、水回りでもコンセントの設置自体は可能です。ただし、水栓やシンクの近くへの設置は避けなければなりません。増設する場合は、水が直接かからない高さや位置を選び、安全性を確保することが大切です。

コンクリートの壁

コンクリート壁の場合、壁内部に配線を通しにくいため、一般的な壁内配線によるコンセント増設が難しい場合があります。その場合は、露出配線や露出型コンセントボックスを使用した施工になるケースも少なくありません。

また、築年数の古いマンションなどでは、配線がコンクリート内部に埋め込まれていることがあります。この場合、既存配線からの分岐工事ができないケースもあります。

工事の可否は建物の構造によって異なるため、事前の現地調査が必要です。

賃貸物件はNG

賃貸物件では、コンセントを増設する前に管理会社や大家さんの許可を得る必要があります。無断で工事を行うと契約違反となる可能性があるため注意しましょう。

また、退去時には原状回復が求められる場合があります。工事が認められた場合でも、増設費用は借主負担となるケースが一般的です。

まとめ|コンセントを増設して住まいをもっと快適に

コンセント増設は、コンセント不足による不便さを解消し、家電をより使いやすくするための有効な方法です。リビングやキッチン、トイレ、エアコン周辺など、使用シーンに合わせて適切な場所へ増設することで、延長コードの使用を減らし、安全性の向上にもつながります。

コンセント増設には、渡り配線や壁内配線、専用回路の新設などさまざまな工事方法があります。設置場所や使用する家電によって適した方法は異なるため、事前に費用や工事内容を確認しておくことが大切です。

また、コンセントの新設や配線工事の多くは電気工事士の資格が必要です。安全性を確保するためにも、DIYで対応できる範囲を理解し、必要に応じて専門業者へ依頼しましょう。

業者を選ぶ際は、複数社から見積もりを取り、費用だけでなく工事内容や保証の有無も比較することが重要です。自宅に合ったコンセント増設方法を選び、安全で快適な住環境づくりに役立ててください。

参考・出典

東京電力パワーグリッド|コンセントを増設するための4つのポイント

リフォトル|コンセント増設費用相場

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この記事の監修者

武藤 汐里

武藤 汐里

インテリアコーディネーター(登録番号:250197A)/リノベーションコーディネーター(RCDN2500050)。古家を活かした空間づくりとインテリアをテーマに発信中。住まいの知識と感性をもとに、本メディアの記事監修を担当。

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